「うちの愛犬は鮭が大好きだけど、食べても大丈夫かな?」
「犬に鮭をあげても本当に安全なの?」
犬に鮭をあげることについて疑問に思う飼い主さんは多いです。鮭は犬にとって健康に良い食材ですが、正しい方法で与えないと逆効果になることもあるんです。
私は2匹のチワワの飼い主であり、犬の管理栄養士として犬の腸活を実践しています。経験をもとに、鮭が犬にどう影響するのかを詳しくお伝えします。
結論:犬は鮭を食べても大丈夫。ドッグフードのトッピングやおやつにあげると喜びますよ!
- 犬が鮭を食べることで得られる健康効果
- 犬に鮭を与えるときの注意点
- 安全に鮭を与える方法
鮭は犬にとって栄養たっぷりの食材です。正しい方法で与えれば、ワンちゃんの健康をサポートし、元気な生活を維持できます。この記事を参考にして、安全に鮭をワンちゃんにあげましょう。
愛犬の健康を守るために、犬の管理栄養士になりました!
愛犬の健康にとって重要な「腸活」に力を入れてます。
このブログでは腸活に良いサプリメントやドッグフード、愛犬の健康に欠かせない歯磨きについての役立つ情報を発信しています。
デンタルケア&腸活で愛犬の健康を維持していきましょう!
犬に鮭を与える効果
犬は鮭を食べることで、豊富な栄養素を摂取できます。以下に、鮭に含まれる主な栄養素と期待できる効果を紹介します。
含まれる 栄養素 | 期待できる効果 | 不足すると 起こる症状 | 摂り過ぎると 起こる症状 |
---|---|---|---|
タンパク質 | 毛、皮膚、爪、筋肉、腱、靭帯、軟骨などを作るアミノ酸を供給し丈夫な体を維持 | 発育遅延・体重減少・生体機能の低下、被毛の発育不良 | 脂肪となり体内に蓄積される 腎臓に負担をかける |
DHA・EPA (オメガ3脂肪酸) | 血液サラサラ、脳の活性化、抗炎症作用 血中コレステロールの低下、動脈硬化や高血圧の予防 心臓・関節・脳の健康に役立つ | 血液の粘性が高まりドロドロ状態になりやすい 中性脂肪・悪玉コレステロールが上昇しやすい | 免疫機能が過剰に活性化し、アレルギー反応や自己免疫疾患のリスクがある |
ビタミンD ※ | カルシウムとリンの吸収を促進し骨や歯を強く | 体重減少、骨軟化症による関節および筋肉の痛み、骨折 | 骨石灰化、歯や顎が変形することがある |
ビタミンE | 活性酸素の働きを抑える抗酸化作用 | 筋力低下、生殖障害、網膜変性、脂肪組織の変色など皮膚や免疫系の異常 | 脂溶性ビタミンの中で最も 毒性が低い |
アスタ キサンチン | カロテノイド※の一種 高い抗酸化作用 β ーカロテンの約40倍、 ビタミンEの約550倍の抗酸化力 | 抗酸化力が低下し、老化が速く深刻に進行 | 腹部の違和感 腸内環境の悪化 肌トラブル |
参照元:【犬編】第1回:栄養素|ペットの食事学 | 共立製薬株式会社 ,犬と猫の栄養成分辞典 , アスタキサンチンとは | FUJIFILMからだサイエンスラボ
※ビタミンD:犬は紫外線を浴びてもビタミンDを合成できないため食事から補給する必要があります。
※カロテノイド:動物や植物に存在する黄色や赤色の天然色素。油に溶けやすく水に溶けにくい性質を持ち、老化などの原因となる活性酸素を取り除く働きがあります。
犬に鮭を与える際の5つの注意点
犬に鮭を与える際は、以下の点に注意が必要です。
- 基本的に鮭の生食はNG
- 鮭の皮・白子はOK
- 鮭フレーク・塩鮭はNG
- ビタミンB1欠乏症のリスクに注意
- アレルギーのリスクを考慮
愛犬の健康を守るためには、安全に調理した鮭を与えることが重要です。
基本的に鮭の生食はNG
生の鮭には、寄生虫のアニサキスがいる可能性があります。犬が食べると激しい腹痛や嘔吐などの症状を引き起こす可能性があります。
リスクを避けるために、鮭を与える際は必ず加熱してから与えましょう。
60℃以上での1分以上の加熱、マイナス20℃以下での24時間以上の冷凍によってアニサキスは死滅するので、加熱すれば安心して食べられます。
60℃以上での1分以上の加熱、マイナス20℃以下での24時間以上の冷凍によってアニサキスは死滅するので、加熱や冷凍すれば安心して食べられます。
鮭の皮・白子はOK
鮭の皮や白子は、加熱すれば与えても問題ありません。鮭の皮にはコラーゲンが豊富に含まれており、関節の健康維持に効果が期待できます。白子は栄養価が高く、犬にとって貴重な栄養源です。
鮭フレーク・塩鮭はNG
鮭フレークや塩鮭は、塩分が多いため犬に与えてはいけません。塩分の過剰摂取は、腎臓病や心臓病などのリスクを高めてしまいます。
特に小型犬やシニア犬には塩分の影響が大きいため注意が必要です。
ビタミンB1欠乏症のリスクに注意
生の鮭には、「チアミナーゼ」というビタミンB1を分解する酵素が含まれています。大量に与えると、ビタミンB1欠乏症を引き起こすかもしれません。
食欲の低下・よだれが多くなる
参照元:禁忌食(その4)魚介類(チアミナーゼ)|ペット栄養学会誌,17(1)44-45,2014
アレルギーのリスクを考慮
犬の中には、鮭に対してアレルギーを持っている場合があります。初めて鮭を与える場合は、少量ずつ様子を見ながら与え、アレルギー反応が出ないか確認しましょう。
下痢や嘔吐などの症状が現れた場合は、すぐに獣医師に相談してください。
とくに持病や投薬中、子犬の場合は鮭を与える前に獣医師に相談することをおすすめします。
また、脂質が多いため消化不良を起こしやすい場合は、食後に与えるのが良いでしょう。
犬に与える鮭の量
犬に与える鮭の適切な量は、体重や年齢、活動レベルによって異なりますが、一般的に1日の食事量の10%程度が目安です。
犬の大きさ | 犬の体重 | 鮭の量 (1日の目安) |
---|---|---|
超小型犬 | 〜5kg | 10〜20g |
小型犬 | 5~10kg | 20〜30g |
中型犬 | 10~25kg | 30〜50g |
大型犬 | 25kg以上 | 50〜100g |
鮭は脂肪分が多いため、与えすぎると肥満や下痢の原因となります。
鮭を与える際はドッグフードの量を減らしてください。量を減らして調整すれば肥満を防げますよ!
犬の管理栄養士のわが家の鮭の与え方
愛犬に鮭を与える際の方法を紹介します。
わが家の鮭の与え方
手軽に出来る方法を紹介します。
生鮭をフライパンでさっと焼く
少量の油を使い、鮭を軽く焼きます。焼くことで風味が増し、愛犬も食いつきバツグンです。
茹でた煮汁ごと全部与える
鮭を茹で、煮汁ごと与えます。煮汁にも栄養が溶け込んでいるため、捨てずに一緒に与えることで栄養を無駄なく摂取可能です。
サーモンの刺身も加熱する
サーモンの刺身も加熱して与えます。生のままだと消化不良のリスクがあるため、加熱することで安全に与えられるのです。
鮭ジャーキー
骨とウロコを取った生の鮭を薄くスライスし160℃のオーブンで30〜40分ほど焼くと香ばしい鮭ジャーキーが完成です。
鮭の美味しいトッピングアイデア
わが家では、ドッグフードのトッピングとして鮭を与えています。特に、ブロッコリーなどの緑の野菜と一緒にすると、見た目もカラフルで美味しそうです。野菜と一緒に与えることで、ビタミンやミネラルのバランスも良くなるでしょう。
サーモンオイルについて
サーモンオイルは鮭の栄養をかけるだけで摂取でき、オメガ3脂肪酸を豊富に含み、犬の皮膚と被毛の健康に効果的です。
栄養バランスの取り方
愛犬の食事においてしっかりとした栄養バランスを取るのは難しいです。
わが家では犬の腸内環境を整える「腸活サプリ」を愛用しています。鮭の栄養を補完しつつ、腸内環境を整えられます。
腸活サプリを使うことで愛犬の腸内環境を整え、免疫力を高め、皮膚や被毛の健康を維持するなど、愛犬の健康をトータルでサポート可能です。興味のある方は、ぜひ一度試してみてください。
犬と鮭に関するよくある質問
よくある質問をまとめました。
まとめ
鮭は犬に与えても大丈夫です。
鮭を犬に与えることで、豊富な栄養素を摂取できます。しかし、与え方には注意が必要です。下記のポイントに注意してに、安全に鮭を与えましょう。
- 加熱してから与える
- 与えすぎに注意する
- 塩分が多いものは避ける
- アレルギーに注意する
- 骨やウロコは取り除く
愛犬に初めて鮭を与える場合は、少量ずつ様子を見ながら与えましょう。
緑の野菜と一緒に与えると見た目も良く、栄養バランスも取れます。また、腸活サプリを併用することで、犬の腸内環境を整え、総合的な健康をサポートできます。
鮭方や腸活サプリを上手に取り入れて、愛犬の健康を維持しましょう!