
愛犬の歯が、ちょっと黄色い…

もしかして、口が臭うのは歯石のせい?
そう思っても、動物病院での全身麻酔はやっぱり不安だし、歯石取りの費用も平均で3〜7万円ほど。なかなか気軽には踏み出せませんよね。
私もチワワ2匹と暮らしているので、気持ち、すごくよくわかります。
結論からお答えしますね。
自宅で硬い歯石を「ガリガリ削り取る」のはとても危険です。でも原因である「歯垢」を毎日しっかり落とすことで、歯石の予防は自宅でも安全にできますよ。

でも、人間も歯医者さんで歯石を取ってもらってるし、犬も同じでいいのでは?
と思いますよね。でも、実は自宅と歯医者さんでは大きな違いがあるんです。
この記事では、「歯石がつかない」ためにわたし自身が実践している安全な3つのステップと、獣医さんにも「歯がキレイ!」と褒められた、効果の期待できるおすすめアイテムを紹介します。
もう、愛犬の口元を見るたびに心を痛めるのは終わりにしましょう。
記事を読めば、日々のスキンシップで愛犬の歯の健康を守る安全で確実な方法を習得できるでしょう。
【最重要】自宅で愛犬の歯石取り|3つのNG行動

自宅で愛犬の歯石取りの3つのNG行動は以下のとおりです。
- 歯の表面をガリガリ削ると傷だらけのフライパンと同じ状態に
- 目に見える歯石は、氷山の一角にすぎない
- 無理矢理するとデンタルケアを台無しにする
歯の表面をガリガリ削ると傷だらけのフライパンと同じ状態に
犬の歯のエナメル質は人よりも薄く(約0.1~0.6mm)デリケートです。硬いものを噛んだり金属の器具で強くこすったりすると、目に見えない傷が付いてしまいます。
テフロン加工のフライパンを金たわしでこすって傷だらけにするのと同じイメージです。傷ついた歯の表面には、汚れや歯垢が以前よりも付きやすくなり、歯石が再発しやすくなる悪循環が生まれます。

エナメル質は一度削れたり欠けたりすると再生しません。
動物病院で歯石除去をした後は、専用の機械で歯の表面を研磨して滑らかに戻す処置が必ず行われますが、自宅では研磨できません。
目に見える歯石は、氷山の一角にすぎない
実は、自宅で取れる歯石は、歯の表面に見えているほんの一部。いわば氷山の一角なんです。
本当に気をつけたいのは、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)にたまる、目に見えない歯石や細菌。
表面だけをキレイにしても、見えない部分で歯周病がじわじわ進んでしまう場合もあります。
愛犬の健康を守るためにも、歯石が気になるときは、無理せず動物病院でのケアを考えてみてくださいね。

動物病院で歯石取りしないと、完全に歯石は取り除けないとは…
無理矢理するとデンタルケアを台無しにする
もし自宅でする歯石取りの途中で少しでも痛みや恐怖を感じてしまうと、愛犬は「口を触られる=嫌い」と学習してしまいます。
そうなると、今後、歯の健康を守る上で最も大切な毎日の歯みがきさえも、強く嫌がるようになってしまう恐れがあります。

一度嫌な思いをすると、愛犬は寄ってきてくれません。
【目的別】わが家のチワワも愛用中!デンタルグッズ5選

「理屈はわかったけど、具体的に何を使えばいいの?」と思いますよね。安心してください。私が犬の管理栄養士として成分を徹底的にチェックし、実際に愛犬で試して「これは!」と感動したアイテムだけを、5つの部門に分けてご紹介します。
▼今回紹介するアイテム一覧
- ご褒美になる【デンタルジェル】ドクターワンデル
- 優しく絡めとる【高機能歯みがきシート】歯垢トルトル プラケアシート
- 美味しく予防【デンタルガム・おやつ】グリニーズ 歯みがきガム
- 内側からサポート【口腔ケアサプリ】PETLINKMORE 口腔ケア サプリメント
- 浮かせて「拭き取る」【スペシャルケア】Ora Bio リペアン デンタルクリーナー
ご褒美になる【デンタルジェル】ドクターワンデル

歯みがきを成功させるには、愛犬が「美味しい!」と感じてくれるかどうかにかかっています。デンタルジェルは、歯みがきの時間をご褒美に変えてくれるアイテムです。
「とにかく手軽に毎日のケアを始めたい」「歯ブラシをカミカミしちゃう」子には、舐めさせるだけでもOKなデンタルジェルが心強い味方。
わが家のチワワたちも、指につけてあげると喜んでペロペロしてくれます。ヒト幹細胞培養液エキスや乳酸菌など、注目の成分が配合されており、口内環境を整える「守り」のケアに最適です。

まずはジェルを舐めさせることから始めてみましょう。
\ 舐めるだけでもOK/
優しく絡めとる【高機能歯みがきシート】歯垢トルトル プラケアシート

指でのケアに慣れたら、次はシートの出番。ガーゼよりもしっかり歯垢を絡め取れます。
指に巻きつけて歯の表面を優しく拭うだけで、メッシュ状のシートが歯の汚れを効果的に絡め取ってくれます。プラケアシートは安全な成分で作られているため、万が一、愛犬がシートの破片を飲み込んでしまっても安心して使用できます。

初心者の飼い主さんが安全に拭き取るケアを実践できるアイテムです。
美味しく予防【デンタルガム】グリニーズ 歯みがきガム

おやつでケアできるなら、手軽ですよね。ただし、ただ硬いだけのおやつは歯が折れる原因にも。信頼できる製品を選びましょう。
グリニーズ 歯みがきガムはVOHC(米国獣医口腔衛生協議会)認定製品。科学的にも歯垢・歯石のコントロール効果が認められている、信頼性の高い製品です。

歯みがき後のご褒美としてわが家では夜寝る前の習慣になっています。
内側からサポート【口腔ケアサプリ】 PETLINKMORE 口腔ケア サプリメント

「どうしても歯みがきさせてくれない…」という子には、最後の手段として、サプリで内側から口内環境を整える方法もあります。外側からのケアと組み合わせると、より高い相乗効果が期待できます。
PETLINKMORE 口腔ケア サプリメントはリベチン含有物質、なた豆、ビフィズス菌など注目の成分が体の内側から口内環境のバランスを整え、気になる臭いの元にアプローチ。
唾液の分泌を促す成分も配合し、お口のみずみずしさをサポートします。原料は全てヒューマングレードで安心の国内製造です。

わが家では朝ごはんを食べた後、そのまま食器に入れて与えています。
口腔ケア サプリメントは美味しいみたいで、お皿がピカピカになってます!

浮かせて「拭き取る」【スペシャルケア】Ora Bio リペアン デンタルクリーナー

歯みがきができるようになった子が、さらにケアを深めたい方向けのアイテムです。
Ora Bio リペアン デンタルクリーナーはゼオライトなどの成分が、歯垢や汚れの膜を「浮かせて」「拭き取りやすく」する自分で混ぜて作る歯石対策の歯磨き粉。
手軽に愛犬の歯石除去(物理的な作用により)や口臭ケアを期待できる犬用の歯磨き粉で、余った場合は歯磨き粉としても使えます。

ペーストを舐めないように3〜5分じっとできる子におすすめです。

【実践編】今日からできる!愛犬と絆が深まるデンタルケア3ステップ

歯みがきが「戦い」ではなく「楽しいコミュニケーション」になるよう、わが家で実践している3ステップを体験談も交えて紹介します。
【慣らす】口周りを触られる=嬉しい!と覚えてもらう
いきなり歯ブラシを口に入れるのはNGです。愛犬がリラックスしている時に、口元や唇に優しく触れ始めましょう。

できたらすぐに「えらいね!」と褒めて、大好きなおやつをあげてください。
上記を繰り返せば、愛犬は「口を触られると嬉しい」と学習してくれます。
初めは嫌がっていたわが家のチワワたちも、根気強くステップを続け、今では歯みがきの時間を喜んでくれるようになりました。
【磨く】デンタルジェルで歯みがき=最高のご褒美に変える
指で歯や歯茎に触れるのに慣れたら、いよいよ「磨く」ステップ。犬が喜ぶ味のデンタルジェルを指先につけて、まずは舐めさせてみましょう。
愛犬が「おいしい!」と感じてくれたらチャンスです。指で優しく歯の表面をキュキュッとこすってあげます。慣れてきたら、ガーゼや歯みがきシート、最終的には毛先の柔らかい歯ブラシへと移行していきましょう。

ポイントは完璧を目指さないこと。
愛犬が嫌がる前に「今日はここまで!えらかったね!」と、楽しい気分のまま終わらせれば、長続きできます。
\ 舐めるだけでもOK/
【守る】デンタルグッズでキレイな歯をキープする
毎日の歯みがきを基本としつつ、時間がない日や歯みがきが苦手な子には、デンタルグッズを上手に利用してサポートしましょう。
噛んで歯垢をこすり落とすデンタルガムや、体の内側から口内環境を整えるサプリなど。歯みがき後の特別なご褒美にすればケアがもっと楽しく、効果的になります。
歯石になってから慌てるのではなく、歯垢のうちに毎日取り除いてしまえば、そもそも歯石はできないのです。これこそが、愛犬に負担をかけない、最も安全で賢いアプローチです。

自宅での犬の歯石取りに関するよくある質問

犬の歯石取りに関するよくある質問をまとめました。
まとめ:愛犬の輝く歯は、あなたの手で「守る」もの

愛犬の自宅での歯石取りについて大切なポイントをまとめました。
- 安全なケアを最優先:自宅で金属の器具を使いガリガリ歯石取りするのは、歯を傷つけ問題を悪化させるだけ
- 予防が最も重要:歯石は一度つくと自宅で完全に取るのは困難。日々の歯みがきで歯垢をしっかり落とす
- ケアグッズの活用: 歯みがきを嫌がる子には、ジェルやガム、サプリで、少しずつ「嬉しい時間」に
- 歯石は動物病院へ: 歯石の付着や歯茎が赤く腫れている場合は、動物病院で専門的な処置を受け、一度リセット
自宅での歯石取りは、目に見える歯の表面上はキレイになりますが歯茎の奥までは効果がありません。
歯石がたまってから焦るのではなく、毎日のスキンシップの一環として、愛犬との時間を楽しみながらケアを続けること。
愛犬の健康で美しい歯、輝く笑顔を生涯守り続ける、一番の秘訣です。

あなたの優しい手で、今日から「歯石をためない」デンタルケアを始めてみませんか?
\累計80万本突破/